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「春霞と‥黄砂、PM2.5、花粉」

 

   春霞は昔から春の景色を詠む和歌によく使われて来ました。

霞立ち木の芽もはるの雪降れば花なき里も花ぞ散りける」紀貫之

 情緒ある日本の春の景色は、この時期の日本付近の気圧配置が大きく関係しています。地上では植物の活動が始まり大気中に水蒸気が多く含まれるようになり、これが凝結して微細な水滴を作ります。春の移動性高気圧から降りてくる大気は蓋のようになってこの地上の空気を行き場のない状態にします。これが白っぽく霞んでしまう原因です。また大陸のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠で発生する黄砂も4月に飛来のピークを迎えるのでこれが原因で霞む現象もあるようです。昨今では黄砂には大気汚染物質のPM2.5が含まれて飛来したり、杉や檜の花粉による春霞もあるようで、人々の健康への影響が心配されるようになりました。日本の春の景色の美しさは昔とは少し違って来ているようですね。

 
 
 
 
 
       

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